PP−ピアニッシモ− 操リ人形ノ輪舞
ジャンル アドベンチャー
仕様 DVD PLAYERS GAME
発売日 2008年5月23日(金)
価格 6,090円(税込)
原画 杉菜水姫
シナリオ ますだ由希
音声 フルボイス
メディア DVD-ROM(3枚組予定)
製品番号 BBSPG−019
JAN 4582102762124
著作・制作 (c)Innocent Grey
/ぶる〜べり〜そふと
震災の傷痕もほぼ癒えた昭和十一年、東京。
ニ・ニ六事件を契機に、日本は軍国化の道を歩んでいた。
遠く伯林(ベルリン)ではオリンピックが開かれようとしていた夏。

神楽坂のジャズバー【CADENZA】でピアノ弾きを生業としている男がいた。
名は玖藤奏介。妹の柚芭と共に江戸川橋のアパートで暮らしている。

ある夜、彼はバーからの帰り道に襲撃を受ける。彼を襲ったのは若い芸妓のような女。
ただし、その眼には狂気じみた光が宿っていた。
負傷しながらも女を気絶させ、その場を立ち去った奏介。

――そこまではよかった。

翌日バーへ向かうと、マスターの護堂弦一郎から意外な言葉を貰う。

「お前は馘首(クビ)だ。」

人殺しを雇い続ける訳にはいかないと護堂。混乱する奏介。
殺しちゃいないと訴えるも、店には置けないとマスター。

――かくして、奏介は覚えのない罪を着せられる事となる。

出頭して無実を訴えることも無謀だった。警察、特高、憲兵と、
この時期まともに操作をしてくれるような組織は皆無だった。

妹の待つ自宅にも戻れず無宿人、破落戸(ごろつき)のような日々を送る奏介。

ある時、ちんぴらに絡まれている少女を助ける。
それは狂った芸妓に襲われ、憲兵の追跡を受けているときに彼を助けてくれた少女
――白河綾音だった。

「――貴方が嘘を吐いているようには見えません」

彼の冤罪を晴らすため、共に調査することを約束してくれる綾音。

果たして、奏介の無罪は証明されるのか――

「――世界というものは、案外単純にできているのですよ」
玖藤 奏介(くどう そうすけ)CV:高円寺中埜
本編の主人公。震災により両親は死去。
身寄りのない奏介は妹の柚芭と二人で橘家に引き取られる
ことはなく、震災の爪痕が残る市内を幼馴染の琢磨とともに
暴れまわっていた。
荒れた時代を過ごしたものの、今ではピアノ弾きとして相棒
の璃宝とともにジャズバー『カデンツァ』で仕事をしている。
最近では妹の柚芭がアパートに押しかけ、強引ながら少しずつ兄妹での生活を始めていた。
白河 綾音(しらかわ あやね)CV:風音
全ての発端となった夜、偶然奏介を助ける事になった綾音。
依然一人で悩んでいたとき偶然『カデンツァ』に入り、
奏介が気まぐれで弾いていたピアノを耳にする。
その旋律に悩みを払拭された綾音は奏介という存在を
強く心に刻み付けた。
裕福な家庭で育ったため我侭な部分があり、
周りと衝突をする事もしばしば。
そのマイペースぶりを発揮して奏介にガンガン接近していく。
その行く末に何の不安も抱かぬまま・・・。
橘 美華夏(たちばな みかげ)CV:うえおかあい
奏介と幼馴染であり、柚芭とは姉妹のような関係。
割と裕福な家庭で育ち、両親はともに音楽家。
奏介に音楽の道に入るきっかけを与えたのは
美華夏の父である。
その為、奏介も美華夏の父にだけはそれなりの
畏敬を抱いているようだ。
今は雑誌記者として職業婦人として自立を目指している。
最近は柚芭とともに奏介のピアノを聴きにバーまで
顔を出すようになっている。
玖藤 柚芭(くどう ゆずは)CV:岩田由貴
美華夏を実の姉のように慕い、橘家のお嬢様教育も
受けながら育てられ、行儀の良い娘になる。
兄である奏介にはあまりあった事がなく、
美華夏達から奏介の印象を聞いていた。
結果、奏介に対して偶像崇拝的な
憧憬を抱くようになってしまっていた。
最近橘家を出て奏介のアパートに押しかけてきた。
高梨 千花(たかなし ちか)CV:草柳順子
実家は貧しい上に大家族で満足に物も食べられなかった。
止むをえない事情で上京し、
さらに紆余曲折の末護堂と出会う。
そのまま護堂を父のように慕い、バーで働き始めた。
よく食器を落とす等ドジな面もあるが、
千花の淹れたコーヒーは中々美味いと好評らしい。
御巫久遠(みかなぎ くおん)CV:井村屋ほのか
バーで時折見かける謎の少女。
客の居ない時にピアノを弾いていると
いつの間にかそこに居る。
見た目の幼さとは裏腹に理路整然とした話し方をする。
逆に歳相応の表情の変化は殆ど見ることができない…。
現れるたびに意味深な言葉を投げかけて去っていく。
韮崎 璃宝(にらさき りほ)CV:南雲 涼
上海で帝国軍人の父とシナ人の母の間に生まれた。
その生まれから様々な束縛をうけつつ、
自由を夢見て日本に密航。
身よりもなく、様々な手段を用いて生き延びていたが、
あるとき客の一人に歌の道を勧められる。
銀座のバーで歌を歌い始め、奏介と出会う。
そして、出来たばかりのバー『カデンツァ』から
声を掛けられる。
相馬 葵(そうま あおい)CV:手塚まき
冷徹冷酷な逢禅寺の秘書。
事件が起き、追われる身となった奏介に接触してくる。
逢禅寺の名代として動き回っており、
逆らう者には容赦がない。
自分を押さえつける者に対して強い反骨心を覚える奏介は
なんとか葵の束縛から逃れたいと思っているが、
柚芭の安全のため動けないで居る。
護堂 弦一郎(ごどう げんいちろう)CV:堀畑靖
バー『カデンツァ』のマスター。
それほど客入りの多くない店ではあるが、道楽でやっている
店だからと特に気にした風もない。
行く宛てのなかった千花を住み込みで雇うほど口数は少ないが義理人情に厚い。
菱谷 琢磨(ひしや たくま)CV:富士爆発
もともと玖堂家の近所に住んでいた琢磨は、
奏介を介して美華夏と出会う。
無気力になっていた奏介を強引に連れ出し、
復興中の町で一緒になって暴れていた。
時には奏介自身と殴りあうこともあったが、奏介が音楽に
興味を持ち始めたとき美華夏に諭されて暴れるのをやめ、
警察官になった。
逢禅寺 清正(おうぜんじ きよまさ)CV:巌蝉秋
元陸軍大佐であったが、大正天皇崩御を機に退役。
それまでの人脈等を活かし、不動産や金融業で
軍と取引して財を築いた。熱くなると饒舌になり、
国のありかたや将来を語りだす。
豪快で細かいことにはこだわらない。
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