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Innocent Grey Mystery Collection
〜殻ノ少女&ピアニッシモ&カルタグラ〜 |
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ジャンル |
アドベンチャー |
仕様 |
DVD PLAYERS GAME |
発売日 |
2009年7月24日(金) |
価格 |
15,540円(税込) |
原画 |
杉菜水姫 |
シナリオ |
飯田和彦(カルタグラ)
ますだ由希(ピアニッシモ)
鈴鹿美弥(殻ノ少女) |
音声 |
フルボイス |
メディア |
BBSPG-013
(DVD-ROM 3枚組)
BBSPG-019
(DVD-ROM 3枚組)
BBSPG-024
(DVD-ROM 4枚組) |
製品番号 |
BBSPG−S01 |
JAN |
4562298 050106 |
著作・制作 |
(c)Innocent Grey
/ぶる〜べり〜そふと |
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−それは、妄執と狂気に至る愛。
終戦から六年が過ぎた日本。逗子行きの列車に一人の男の姿があった。 『高城秋五』、かつて警視庁に籍を置いていた男。 退職した自分が逗子くんだりにまで出向くことになった理由を、 秋五は膝の上に置いた新聞の見出しから思い返す。
『上野連続バラバラ殺人事件−』 日本では類を見ないこの事件を、かつての上司『有島一磨』が 担当していたことから、この逗子行きが決まった。
「頼まれてくれないか?」
長沙・満州・警視庁を通して上司として世話になった有島の頼みを、断ることはできない。 引き受けた仕事は、良家息女の失踪事件。 失踪事件のあった上月家で、かつて逢瀬を交わした恋人 −『上月由良』と同じ顔を持つ少女『上月和菜』と出会う。 そして彼女から、消えた双子の姉を捜し出して欲しいと懇願される。
だが由良の父親である上月慶一郎は、秋五に告げた。
「あの娘は、本当は死んでいるんですよ……」
交錯する虚構と真実。戦後間もない上野の町を舞台にして、今、惨劇の幕が開く−。
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震災の傷痕もほぼ癒えた昭和十一年、東京。 ニ・ニ六事件を契機に、日本は軍国化の道を歩んでいた。 遠く伯林(ベルリン)ではオリンピックが開かれようとしていた夏。
神楽坂のジャズバー【CADENZA】でピアノ弾きを生業としている男がいた。 名は玖藤奏介。妹の柚芭と共に江戸川橋のアパートで暮らしている。
ある夜、彼はバーからの帰り道に襲撃を受ける。彼を襲ったのは若い芸妓のような女。 ただし、その眼には狂気じみた光が宿っていた。 負傷しながらも女を気絶させ、その場を立ち去った奏介。
――そこまではよかった。
翌日バーへ向かうと、マスターの護堂弦一郎から意外な言葉を貰う。
「お前は馘首(クビ)だ。」
人殺しを雇い続ける訳にはいかないと護堂。混乱する奏介。 殺しちゃいないと訴えるも、店には置けないとマスター。
――かくして、奏介は覚えのない罪を着せられる事となる。
出頭して無実を訴えることも無謀だった。警察、特高、憲兵と、 この時期まともに操作をしてくれるような組織は皆無だった。
妹の待つ自宅にも戻れず無宿人、破落戸(ごろつき)のような日々を送る奏介。
ある時、ちんぴらに絡まれている少女を助ける。 それは狂った芸妓に襲われ、憲兵の追跡を受けているときに彼を助けてくれた少女 ――白河綾音だった。
「――貴方が嘘を吐いているようには見えません」
彼の冤罪を晴らすため、共に調査することを約束してくれる綾音。
果たして、奏介の無罪は証明されるのか――
「――世界というものは、案外単純にできているのですよ」
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昭和三十一年、三月。
敗戦から十年が過ぎ、在りし日の姿を取り戻しつつある街、東京。
私立探偵の時坂玲人は、井の頭公園にてひとりの少女から変わった依頼を受ける。
「捜して欲しいんだ。――私を。本当の、ね」
同時期、巷では奇妙な猟奇犯罪が多発していた。
少女ばかりが誘拐され、身体の一部と子宮を切除されて殺される。
警視庁捜査課の魚住夾三は、昔馴染みで元同僚の時坂に事件の調査を依頼する。
保谷町の端にある、私立櫻羽女学院。時坂の妹紫が通う此処で、女学生がふたり行方不明となっていた。
学院の教頭の佐伯時生は、紫の兄である時坂に行方の捜査を依頼する。
時坂は三つの依頼を同時に受けた。
佐伯の頼みを聞き入れる形で女学生の情報を探る為に櫻羽女学院へ教師として潜入する。
そこで――彼女と再会した。
朽木冬子。私を捜して欲しいと依頼した少女。
彼女は鈴の転がるような声で、少年のような口調で言う。
「やあ――また逢ったね、探偵さん」
犠牲者は増えていく。
簡単に思われた女学生の捜査すら儘ならぬ事態。
行方不明者と身元不明の遺体との数が合わない。
そして新たな犠牲者に選ばれたのは――
終わらぬ惨劇の輪廻。
新たな事件と共に訪れる、六年前の事件の謎とは――?
悲劇だらけの世界の殻を打ち破るのは、少女の微笑みなのかもしれない。
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